あげるとお互い幸せになれる「猫のおやつ」。
ちゅ~るなどの「ペーストタイプ」が一般的ですが、「ウェットタイプ」や「カリカリタイプ」もあります。
大きく分けて3種類のおやつは、用途別に使うと非常に効果的です。
しつけの時、食欲が無い時、少し移動して欲しい時など、おやつを使い分けてみましょう。
また、おやつをあげる時に注意することもありますので、ぜひ参考にしてください。
この記事では、3種類のおやつの「効果的な使い方・注意点」をご紹介します。
本サイトは、多くの猫を診察している獣医師の先生と、猫を10匹以上飼っている管理人が、それらの知見を基に情報を発信しています。
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ペーストタイプのおやつ
猫のおやつといえば「ちゅ~る」というくらい人気の「ペーストタイプ」のおやつ。
ちゅ~る以外にも種類が多く、コンビニやドラックストア、スーパーなどで様々な種類が売っているため気軽に買うことができます。
袋から直接あげると食べる姿が見れて幸せな気持ちになり、ご飯の上に少しかけるだけで食欲が増します。
このおやつの良いところは「猫を簡単に釣ることができる」ことです。
手が汚れず気軽にあげることが出来て、食いつきが良く夢中で舐めてくれるので、爪切りの後、ゲージ慣れさせる時、シャンプーの後など、嫌な記憶を上書きすることができます。
また、粉末タイプの薬を混ぜるのに非常に便利です。
一人で猫に薬をあげる方法はコチラ
⇒【薬のあげ方】一人で猫に薬を飲ませる工夫
頻繁に嫌な事をすると流石に警戒されてしまいますが、それでも、他のおやつと比べて手軽にあげられて食べやすいので非常に便利です。
問題点は「あげすぎるとクセになる」ことです。
特に、一度に多くあげるとちゅ~るだけ舐めとって普通のご飯を残すようになります。
あくまで「おやつ」なので、あげすぎないように注意しましょう。
- どこにでも売ってる
- 手軽にあげられる
- 猫を簡単に釣ることができる
- 粉末タイプの薬と混ぜられる
- あげ過ぎるとクセになる
- 普通のご飯を残す場合もある
ペーストタイプの詳しい記事はコチラ
⇒ちゅ~るの他には何がある?ペーストタイプの猫のおやつ!
カリカリタイプのおやつ
猫カフェやサーカスでも使われている「カリカリタイプ」のおやつ。
あげる量を確認できるので、カロリーをコントロールしたい時に最適です。
爪とぎのしつけや、掃除機をかけるから違う部屋に移動して欲しい時など、ちょっとしたご褒美として使うと非常に効果的です。
小分けになっている物が多く、袋のままポケットに忍ばせたり、病院に連れて行く車内などに持っていくことができ、扱いやすいのも良いポイント。
中から液体が出るタイプのものは、普段カリカリを噛んで食べる猫にオススメです。
問題点は「他のおやつほど猫の勢いがない」ことです。
ペーストやウェットのおやつに比べると匂いが少ないため、近くで匂いを嗅がせてあげましょう。
慣れてくればおやつを開ける音で近づいてきますので、音も利用すると効果的です。
おやつを開ける音、器に落とす音など、良い事がある音を覚えてもらいましょう。
- あげる量を確認できる
- ちょっとしたご褒美に最適
- カリカリを噛む猫には液体が出るタイプがおすすめ
- 持ち運びに便利で扱いやすい
- 他のおやつほど猫の勢いがない
カリカリタイプの詳しい記事はコチラ
⇒しつけの時に使ってみよう!カリカリタイプの猫のおやつ!
ウェットタイプのおやつ
猫の反応が一番良い「ウェットタイプ」のおやつ。
素材そのままの形で売っている物が多く、反応や食いつきが非常に良く、ウェットタイプのおやつを初めてあげて、食いつきにビックリする飼い主さんもいるほどです。
「子猫用」や「高齢猫用」の柔らかいタイプも売っていますので食べやすさも◎
食欲が落ちている猫に使うと効果的で、湯せんで温めると食いつきがさらにアップします。
錠剤の薬を内服している時は、小さめに割ってウェットタイプのおやつに隠すこともできますので、錠剤の薬をあげるのに困っている方はぜひ試してください。
一人で猫に薬をあげる方法はコチラ
⇒【薬のあげ方】一人で猫に薬を飲ませる工夫
問題点は「準備と片づけが面倒」ということです。
私は10匹以上飼っているので、あげる時にほぐして手を石鹸で洗って入れ物を洗って捨てて・・・というのは非常に手間がかかります。
また、食べ応えがあるので普段の食事とのバランスを保つのも難しく、ウェットタイプのおやつばかり食べているとカロリーが足りません。
必ず、普段の食事もしっかり食べてもらいましょう。
- 食いつきが非常に良い
- 錠剤の薬を隠せる
- 食べ応えがある
- 湯せんで温めると効果アップ
- 準備と片づけが面倒
- 普段の食事とのバランスが難しい
ウェットタイプの詳しい記事はコチラ
⇒食欲がない時に使ってみよう!ウェットタイプの猫のおやつ
おやつをあげる注意点
あげるとお互い幸せになれる猫のおやつですが、1日の必要カロリーをしっかり把握してください。
3種類のおやつ共通して、あくまで「嗜好品」なので、おやつだけでお腹いっぱいにしてはいけません。
目的がなく頻繁におやつをあげるのはやめましょう。
「食べている姿がかわいい」「あげると喜ぶ」といった気持ちは非常に分かりますが、人間もポテトチップスやチョコレートだけ食べていて健康に長生きできるとは言えません。
爪切り、シャンプーのあと、上手に爪とぎしてくれたあと、別の部屋にちょっと誘導したい時など、目的を持って量を決めておやつをあげましょう。
おやつが悪い訳ではなく「おやつをあげる目的と量」を分かっていないことが悪いので、年齢を重ねた時に体調を崩さないようにしっかり管理しましょう。
また、おやつに含まれる「添加物」は猫も人間も気になるので、定期的にあげる場合には「無添加」の商品をオススメします。
カリカリタイプの無添加商品は中々ないので、ペーストタイプかウェットタイプで探すと見つかりやすいです。
獣医師が分析した無添加おやつはコチラ
⇒【獣医師監修】猫のおやつ「モグリッチ」を分析、健康に配慮してる?安全?
- おやつだけでお腹いっぱいにしない
- あげる目的と量を把握する
- 成分が気になる時は無添加にする
おわりに
正直なところ、猫はおやつが無くても生きていけます。
ですが、しつけの時、ストレス解消させる時、コミュニケーションを取りたい時に、必要になってきます。
あくまで「嗜好品」ということを忘れずに、「目的をもって量を決めて」与えてあげましょう。
また、飼い猫に関して悩みがある方は、「同じ悩みを抱えている」「同じことを経験した」など、飼い主同士で情報交換が出来るサイト【DOQAT】があります。
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