「猫の口」は、もったりしている「ω」な子もいれば、シュッとしている「ω」な子もいて本当にかわいいですよね。
そんなかわいい猫の口、実は甘味を感じないというのはご存じですか?
猫は甘味を感じるための「甘味受容器」を形成するためのタンパク質がなく、さらにしょっぱさにも鈍感といわれています。
また、トラやチーターなども甘味を感じることができないといわれており、完全肉食動物のネコ科の子たちは果物などに含まれる成分を感じ取るのはそれほど重要ではない、と考えられています。
そこで今回、猫の口の匂いをよく嗅がされている猫人間が、不思議が詰まった「猫の口」についてご紹介していきます。
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今回の記事は以下の内容です。
- 猫は甘味を感じないって本当?
- 猫舌って本当?
- 猫の舌の驚くべき能力
- 歯の本数は30本で少ない?
- 口に関する病気
ぜひ最後までご覧ください。
猫は甘味を感じないって本当?
- 猫は甘味を感じる感覚器官がない
- しょっぱいのもあまり感じない
なぜ猫が甘味(かんみ)を感じないといえるかというと、甘みを感じる「甘味受容器」を形成するのに必要なたんぱく質が欠落していることが判明したためです。
お猫様に味の感想を聞いた訳ではなく、アメリカのモネル科学感覚研究所の調査チームの「遺伝子を調べた研究結果」から分かったそうです。
また、「しょっぱい」といわれる「塩味(えんみ)」を感じ取るのも苦手で、塩味に鈍感だそうです。
猫舌って本当?
- 好みの餌の温度は30~35度といわれています。
35度って猫舌なのか?という疑問が浮かんできますが、そもそも
人間以外のほとんどの動物が熱いものを口の中に入れることが苦手といわれています。
また、猫舌という言葉が登場したのは江戸時代といわれており、人間の食べ物を猫に与えたら、慎重に匂いを嗅いでなかなか食べなかったり、ちょっとずつ舐めたりする姿を見て「猫舌」とよばれるようになったという説があります。
お猫様から見ると人間の方がおかしいわけで、普通の動物はそんなに熱い物は食べません。
また、好みの温度が30~35度なのも、仕留めた獲物の体温と同じくらいの温度なので「新鮮な食材の温度が好き」とも言い換えることができます。
つまり、いわゆる「猫舌」は猫だけじゃなくて動物全般的にいえることで、人間の方がマイノリティということですね。
猫の舌の驚くべき能力
猫ちゃんの舌ってザラザラしていて、ちゃんと舐められると結構痛いですよね。
あのザラザラには色々な役割があります。
- 水を飲む
- 毛づくろい、肉をそぎ落とす
水を飲む
お猫様が水を飲むときはコップでグビグビ飲むわけではなく、舌で飲んでいますよね。
実は適当にペチャペチャ舐めているわけではなく、効率的に水を飲んでいます。
そして効率的に水を飲むために猫の舌は、
- 舌が秒速76.2センチメートで動く
- 1秒間に3~4回動かせる
猫が舌でペチャペチャして水を飲むとき、舌は何と秒速76.2センチメートルで動いています。
その驚異的なスピードで1秒間に3~4回舌を動かすことにより水を飲んでいるそうです。
また、猫が水を飲むメカニズムを研究した結果、
- 1回でおよそ0.14ミリリットルの液体を飲む
- 水面に舌先しか触れていない
ということも分かったそうです。
実験を行ったマサチューセッツ工科大学のチームは、
「重力と慣性のバランスがちょうど取れて、水柱の大きさが最大になるタイミングがある。そのときに、ネコは舐める動作を行うのだ」と説明しているそうです。
つまり、ただペチャペチャ舐めているだけではなく、舌で水を持ち上げて一番大きい水柱が立った時に口に入れている、ということだそうです。
スローモーションで見るとよく分かります。
舌で液体を触ってから舌を持ち上げると、液体が舌に引っ張られて水柱ができ、この水柱が重力で下に戻ろうとするときに口に入れている、というメカニズムだそうです。
我が家の猫で、お風呂場でお湯を手ですくうと夢中で飲む猫がいますが、水を飲んでいるところを横からジロジロ見ると、確かに水柱が立っていて口に運んでいる様子が見られます。
皆さんも手ですくって飲ませる時などにぜひ見てみてください、正面からだとお猫様が気になるかもしれないので、横から見るのがオススメです。
毛づくろい、肉をそぎ落とす
猫の舌のザラザラは喉の奥に向かって生えているため、毛をからめとったり、骨から肉をそぎ落とすスプーンの役割を持っているといわれています。
よく毛玉を吐いたりすると思いますが、毛づくろいをしていると毛が体内に溜まる仕組みになっているため、溜まった毛玉を吐いたり便で排出するのか通常の行動だといわれています。
また、仕留めた獲物の肉を残さず食べるために、舐めることで骨から肉をそぎ落とし、スプーンとしての機能を持っていると考えられています。
お猫様に舐められると嬉しいですが、「もしかして、肉をそぎ落とそうとしているのかな?」と考えるとちょっと怖いですね。。。
歯の本数は30本で少ない?
犬は42本あるので比べると少ないですが、人間は28本~32本なので、人間とあまり変わらないともいえます。
歯の本数
- 猫 ⇒30本
- 犬 ⇒42本
- 人 ⇒28~32本
歯で特徴的なのは、犬歯(けんし)とよばれる上下に2本ずつ生えている牙ですが、獲物の首筋に食い込ませる役割を持っているそうです。
また、ライオンなどは犬歯に溝がついており、獲物の血が歯に付着しないように効率的に血を流す役割があるといわれています。
猫も犬歯に溝がついているそうですが、はっきりとは見えないそうです。
口に関する病気
猫は口の中に炎症をおこしていると、口がかなり臭くなります。
実際に我が家の猫で、慢性的な口内炎を持っている猫は口が臭いです。
そんな口内炎を含めた口に関する病気は、大きく分けて3種類あるといわれています。
- 歯に関する病気
- 口内炎に関する病気
- 骨に関する病気
歯に関する病気
猫も歯周病になる場合があり、歯垢(しこう)の中の細菌などが原因で、歯茎や歯肉などが炎症をおこしてしまい、場合によっては歯の周りにある靭帯、歯を支えている骨も炎症を起こしてしまうことがあるそうです。
主な症状として、歯肉の腫れや出血、歯が汚れていたり、口臭がきつくなる、などがあるそうなので、気になる症状があったら動物病院の先生に相談してみてください。
口内炎に関する病気
こちらの原因も歯垢(しこう)の中の細菌が考えられますが、猫風邪とよばれるウィルス性の病気にかかっても口内炎になる場合があります。
主な症状として、歯肉の腫れや出血、よだれ、口臭がきつくなる、固い餌を避けるようになる、前足で口を気にする、などがあげられます。
我が家の猫で猫風邪にかかってしまい、治療した後も口内炎が治らない猫がいます。
その猫は餌の中のニボシを避けたり、大きくあくびすると声を出してちょっと痛そうにしています。
骨に関する病気
口が半開きでしっかり閉じなかったり、逆に閉じた口が開かなくなる場合、顎関節症とよばれる「あごの骨に関する病気」の可能性があります。
交通事故にあった猫や、落下、衝突などをしてしまった場合、顔に関するどこかの骨に異常をきたすことで発症することがあります。
また、歯並びが悪かったり、乳歯が抜け落ちない場合にも似た症状が出るといわれていますので、噛み合わせや口の様子がおかしいと感じたら、動物病院の先生に相談してみてください。
まとめ
今回は「猫の口」についてご紹介しました。
猫舌とよばれているお猫様から見たら「熱いものを食べる人間がおかしいんだよ」と思われていそうですね。
水を飲むときも非常に効率が良い動きをしていて驚きですよね。
舌で舐めて骨から肉をそぎ落とす機能もついていて本当に驚かされますが、私を舐めている時は「肉を落としているのかな?」と考えるようになってしまいました。。。
また、口臭や口のかみ合わせで病気にも気づけますので、お互い健康に暮らせるように注意してみるようにしましょう。
また、「同じ悩みを抱えている」「同じことを経験した」など、飼い主同士で情報交換が出来るサイト【DOQAT】があります。
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動物を飼っている方は優しい方が多く、親身になって答えてくれますので、経験した生の声を聞きたい方はぜひ登録してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも猫ちゃんに有益な情報を発信していきますので、また見にきていただけると嬉しいです。
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