お猫様の「鼻」何色あるかご存じですか?
実は4色あるといわれています。
白猫に多い「ピンク」黒猫に多い「黒」そのほかにも「あずき」「まだら」と様々な色があり、色の違いはメラニン色素の濃度により変化すると考えられています。
そして鼻の色は肉球と同じ色のことが多く、ピンクの鼻の猫ちゃんは肉球もピンクのことが多いです。
そんな不思議な「猫の鼻」他にはどんな機能が備わっているか気になりますよね?
そこで今回は、猫の鼻の上をコリコリするのが大好きな猫人間が「猫の鼻」についてご紹介していきます。
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この記事では以下の内容が分かります。
- 猫の鼻の色
- 猫の嗅覚
- 鼻で温度を感じる?
- 猫の鼻の秘密
- フレーメン反応
- 鼻チューは挨拶?
- 猫にとって危険な匂い、アロマ
- 鼻に関する病気は?
ぜひ最後までご覧ください。
猫の鼻の色
白猫などのメラニン色素が薄い猫の場合、鼻の色がピンクになることが多いです。
猫の鼻の色は大きく分けて4種類あります。
- ピンク
- 黒
- あずき
- ブチ
ピンク
メラニン色素が最も薄いときに出る色合いです。
ピンクでも「明るいピンク」「薄いピンク」「暗めのピンク」などあり、よく見るとちょっと違うことがわかります。
特に白猫ちゃんや、茶色と白の茶トラ、鼻の周りが黒い白黒猫などで多く見られるそうです。
黒
メラニン色素が最も濃い時にでる色合いです。
黒猫や鼻の周りが黒い三毛猫、鼻の周りが黒い白黒猫や、ロシアンブルー、シャムネコなどで多く見られるといわれています。
私は全身が黒くないと鼻も黒くならないと思っていましたが、確かにロシアンブルーやシャムネコなどは鼻が黒い事が多いですよね。
あずき
ピンクと黒の中間にあたる「あずき」は、元々は全ての猫が持っていた色と考えられており、イエネコの祖先といわれているリビアヤマネコの鼻も「あずき」色です。
元々みんな「あずき」色だったけど、突然変異などを繰り返して鼻の色が進化していったみたいですね。
ブチ
鼻が一部分だけ黒くなっていたり、色が変わっている子がいると思いますが、三毛猫や白黒猫などの複数の毛色を持つ猫ちゃんに多くみられる色だそうです。
我が家に毛がブチの猫がいますが、毛はブチ、鼻はあずき、肉球はブチ、と不思議な色合いをしているので、複数の毛色を持つ猫ちゃんは色々な組み合わせを持っているみたいです。
猫の嗅覚
猫の嗅覚は人間より遥かに優れています。
人間と猫の嗅覚を比較すると、
- 人間の1万~10万倍
- 一説には20万倍以上
といわれております。
ですが、人間より10万倍匂いがキツく感じるというわけではなく、匂いの濃度を10万分の1にしても感知できる、という意味だそうです。
猫は匂いを感知する嗅細胞が人間より遥かに多いため、匂いを感知できるそうですが犬には及びません。
犬の方が匂いの感知力が優れている要因として考えられるのは、獲物の捕らえ方が異なっているからだとだと考えられます。
- 犬は匂いで獲物を場所を特定する
- 猫は聴覚や肉眼で獲物を特定する
猫の嗅覚の使い道は、目の前の食べ物が食べられるかの確認や、自分の縄張りの確認のために使われているため、獲物を捕らえるためではなく、何かの確認のために使用しているのが大きな違いと考えられます。
鼻で温度を感じる?
- 鼻で吸い込んだ空気で温度を感じる
- 0.5度の温度変化も感知する
猫は鼻で温度を感じ取るといわれています。精度も高く0.5度の温度変化にも反応できるそうです。
いわゆる「猫舌」などといわれていますが、実は猫の舌は温度には鈍感で、鼻で温度を感知していると考えられています。
たしかに我が家の猫でお風呂の水が好きな子は、44度で入れたお風呂の水をジャブジャブ飲むので、40度ちょっとのお湯を平気で飲んでいます。
鼻で温度を感知してから食べたり飲んだりしているのは意外でしたね。
猫の鼻の秘密
猫の鼻には秘密がいっぱい詰まっています。
ぜひご自宅の猫ちゃんのお鼻をジロジロ見ながらこちらの内容を確認してみてください。
外鼻孔(がいびこう)
猫ちゃんの鼻を横からよく見ると、目の方に向かって切れ込みが入っているのが見えるでしょうか?
外鼻孔(がいびこう)という名前で、人間でいうと「鼻の穴と」同じ場所です。
穴が横に広がっているため、鼻をヒクヒクさせることにより、横からも空気を取り込んで匂いを感知しているそうです。
上唇溝(じょうしんこう)
正面から見ると縦の線が入っているのが見えますでしょうか?
これは上唇溝(じょうしんこう)といって、人間でいうと「人中」と同じ場所です。
常に水分が蓄えられている状態になっており、匂い分子を吸着するのに役立っているそうです。
鼻鏡(びきょう)
上唇溝(じょうしんこう)の上の方をよく見ると非常に細かい溝があるのが見えますでしょうか?
鼻鏡(びきょう)という名前で、触るとだいたい濡れている場所です。
この濡れている状態が匂い分子を吸着させるのに役立っており、さらに鼻の中にある温度センサーにより、風向きを測定することができるそうです。
この鼻鏡が集まった模様は「鼻紋(びもん)」とよばれていますが、人間の指紋と同じように個体差がありそれぞれ違うそうです。
フレーメン反応
みんな大好きフレーメン反応ですが、ポカーンと口を開けるのにも実は意味があるといわれています。
そもそも何のために行っているかというと、
- フェロモンを感知する
- ヤコブソン器官の開口部を広げる
- ポカーンは生理現象
フェロモンを感知する
そもそもフェロモンは「極めて微量な分子成分」のため、普段の匂いと違う器官で感知しなくてはなりません。
このフェロモンは情報が沢山つまっていて、相手のステータスが分かるといわれています。
ですので、マーキングされた場所や相手のおしりの匂いを嗅いで「どんな相手なのか」をしっかり確認しているということです。
ヤコブソン器官
ヤコブソン器官とは、フェロモンなどの極めて微量な分子成分を感知するための働きを持っています。
このヤコブソン器官の開口部は非常に小さいため、匂いを嗅いだ後にポカーンと口を開けて開口部を広げて、少ない量でより多くの情報を確認します。
ポカーンは生理現象
口を開けるだけではなく、目がトローンとなって口が半開きになるのは生理現象と考えられており、哺乳類に多くみられる行動で、トラや馬やひつじなどでも同じ現象が見られます。
私は見るといつも笑ってしまいますが、本ニャンたちは真剣に分析していると思うとさらに面白く感じますね。
鼻チューは挨拶?
多頭飼いの方や地域猫ちゃんがいっぱいいる環境の方は、鼻と鼻をくっつけて匂いを嗅ぎ合っているのを見たことないでしょうか?
いわゆる鼻チューは「敵意がないことを示す挨拶」といわれています。
実際に1990年に行われた調査では、見知らぬ猫同士だとお互いの匂いを嗅ぐ時間が長くなることが分かっています。
鼻以外にもおしり(しっぽの付け根)の匂いを嗅いで相手のステータスを確認しています。
その時にお互いの匂いを嗅ごうとしてグルグル回っている間に優劣がなんとなく決まり、通常は劣位の猫が動きを止めて挨拶して終了となるそうですが、グルグル回り合ってお互いに譲らないと喧嘩に発展することもあるそうです。
私も鼻を近づけたりしますが、少し匂いを嗅いで終了ということが多いです。奴隷として認められているのかもしれません。
ですが以前、鼻を近づけた時に「静電気」が発生して警戒されるようになりました。。。
静電気で嫌われたくない方は以下の記事をご覧ください。。。
猫にとって危険な匂い、アロマ
- 猫を飼っている方はアロマオイルを使うのを控えてください。
猫にアロマオイルは危険、という話を聞いたことないでしょうか?
実際に猫にアロマオイルを嗅がせると危険なことが沢山あります。
そもそもアロマオイル、エッセンシャルオイルとは、植物から抽出して作られたオイルのことで、1ミリリットルのオイルを作るのに100倍から1,000倍の質量の植物が必要といわれています。
つまり非常に濃い植物成分のオイルなので、猫が体で消化できない成分が入っていると危険が及びます。
ではなぜ、人間は平気だけど猫はだめなのか?という疑問ですが、
- 人と猫では肝臓で消化できる成分に違いがあります。
猫は「完全肉食動物」なので、植物の成分を消化する機能が人間より少ないことが分かっています。
例えば人間ですと、ベジタリアンの方のように野菜や穀物だけで生きていけますが、猫は野菜と植物だけでは生きていけません。
ここに大きな違いがあり、植物の成分を凝縮したオイルは、消化できない猫にとっては毒と同じになってしまうそうです。
もちろん、使用できるオイルがあるそうですが、安易に使用しないようにして、使用前はしっかり調べてからお使いいただきたいです。
鼻に関する病気は?
大きく分けると2つあります。
- 鼻炎
- 腫瘍
鼻炎には「ウィルス性・猫風邪・カビ菌・細菌」などの感染症、または腫瘍ができることがあります。
どちらの場合も、呼吸が苦しそうだったり、鼻水が多く出ていたり、くしゃみを連発したりします。
特に口で呼吸をしていたり、鼻水に粘り気があったり黄色かったりすると、病気の可能性が高いので、動物病院の先生に相談してみてください。
また、短頭種とよばれる「ヒマラヤン」「ペルシャ」「エキゾチックショートヘア」「チンチラ」などの品種は、短頭種気道症候群とよばれる呼吸器系の症状が発症しやすいといわれています。
これは品種改良の結果、他の品種より鼻の孔や通り道が狭く、のどの構造も凝縮されているためと考えられており、寝ているときも「ブーブー」「グーグー」といった「いびき」に似た症状が出る場合が多く、また、「ヒューヒュー」といった喘息に似た症状も出る場合があります。
また「口で早いペース呼吸している」状態は重症化している恐れがありますので、不安を感じたら動物病院の先生に相談してください。
まとめ
今回は「猫の鼻」についてご紹介しました。
温度を鼻で感知していたり、フレーメン反応の必要性など、秘密が詰まっていて面白いですよね。
また、我が家の風邪をひいた猫は、粘り気のある鼻水を出していたことがありますので、病気のサインとしても判断することができます。
その他にもアロマオイルは必ず調べてから使用していただきたいのと、不安なら動物病院の先生にすぐ相談していただきたいです。
猫ちゃんの鼻を愛でながら末永く健康に一緒に暮らせるようにしましょう。
また、「同じ悩みを抱えている」「同じことを経験した」など、飼い主同士で情報交換が出来るサイト【DOQAT】があります。
登録無料で実際に経験した人が答えてくれます。
動物を飼っている方は優しい方が多く、親身になって答えてくれますので、経験した生の声を聞きたい方はぜひ登録してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも猫ちゃんに有益な情報を発信していきますので、また見にきていただけると嬉しいです。
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