「ターキッシュバン」という品種がいるのをご存じでしょうか?
非常に珍しい「水で遊ぶのを好む猫」で「ターキッシュ・スイミングキャット」とも呼ばれており、見た目も非常に美しく、原産地において「地域の秘宝」として大切に扱われています。
そんな不思議な猫ちゃんは、どこで生まれてどんな性格をしていて、どんな特徴があるのか?などなど気になりますよね。
そこで今回は、水が大嫌いな猫10匹に飼われている猫人間が、世にも不思議なスイミングキャット「ターキッシュバン」についてご紹介していきます。
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この記事では以下の内容が分かります。
- ターキッシュバンとは?どんな猫?
- 泳ぐって本当?動画
- 見た目や特徴
- 切手にもなっている古い歴史
- 買えるの?価格は?
ぜひ最後までご覧ください。
ターキッシュバンとは?どんな猫?
- トルコが原産の品種
- 山岳地帯で古くから繁殖してきた古代種
- 「バン・カラー」と呼ばれる特徴的な毛色を持つ
- 水に興味を示す
- 性格
トルコが原産の品種
1955年にトルコの南東部にある「バン湖」で、水遊びをしている猫をイギリスから来た2人が発見し、興味を持ったイギリス人が2匹の猫をイギリスに連れて帰りました。
その後、欧州中で広く知られるようになり、1970年代にアメリカに渡り、1980年代には繁殖が始まりました。
山岳地帯で古くから繁殖してきた古代種
トルコの「東アナトリア地方」の山岳地帯で古くから繁殖してきた古代種で、遅くとも中世(1600年頃)からターキッシュバンの存在は確認されていました。
「バン・カラー」「バン・パターン」と呼ばれる毛色
毛色が特徴的で「頭部と尻尾以外は白」の模様が「バン・カラー」「バン・パターン」と呼ばれており、言い伝えでは「ノアの箱舟でドアに尻尾が当たって色がつき、神の手が頭に触れたことにより色がついた」といわれています。
また、稀に背中や後頭部に模様がある場合があり、イスラム教のアッラーが背中に触れたことにより、首や背中に模様があるターキッシュバンが現れると言い伝えられています。
水に興味を示す
「ターキッシュ・スイミングキャット」と呼ばれるターキッシュバンは、猫の中では大変珍しく水に興味を示します。
飼い主がお風呂に入っていると一緒に入ってきたり、洗面台やトイレで遊ぼうとするので、お風呂に入る時は扉をしめて、トイレや洗面台は蓋をすることが推奨されています。
性格
1980年代頃は野生が強く人に懐きずらいといわれていましたが、愛情をかけて育てられたターキッシュバンは非常に社交的で忠実になり、優しい性格で非常に賢いといわれています。
また社交的な性格なので、他のペットとうまく付き合うことができて、リーダーシップがある相手に懐くという従順な面もあります。
行動は活発的で狭い場所が苦手で、閉じ込められると不安になるといわれていますので、広い空間で自由に飼育することが推奨されています。
また、頭が良くて落ち着いた性格なのでしつけもしやすく、すぐに色々覚えてくれるので初めて猫を飼う方にはオススメの品種だそうです。
泳ぐって本当?動画
ターキッシュバンの多くは水に抵抗がなく怖がったりせずに、泳ぐことが好きといわれています。
個体差があり、水に入るのが好きじゃない子もいるそうですが、生息していたバン湖周辺は夏場になると気温が上がるため、水に入って涼んだり、生息する魚を取るために水を怖がらなくなったという説があります。
毛は他の猫に比べてラッコのように密集して生えているといわれており、水をはじく性質があるため、泳ぎが得意と考えられています。
確かに動画を見ると、普通の猫なら飛び跳ねて逃げるような場所ですが、気にせず歩いているのでとても珍しい印象を受けます。
見た目の特徴
- 体重
- 目の色、形
- 耳
- 毛
体重
- オス 4kg~8kg
- メス 3kg~7kg
三毛猫の標準的な体重が「3kg~5kg」といわれていますので、比べると大きいことが分かります。
ちなみに世界一大きい猫の品種は「メインクーン」でオスの標準体重が約6kg~8kgといわれていますので、世界一大きい猫の品種に匹敵するくらいの大きさです。
目の色、形
目の色は以下の3種類であることが多いといわれています。
- ブルー(青色)
- カッパー(琥珀色)
- 青、琥珀のオッドアイ
青い目やオッドアイの子は聴覚障害を持っている可能性が高いですが、ターキッシュバンは聴覚障害が生じにくい品種といわれています。
また、目は「アーモンド」のような形をしており、大きくてはっきりとした目が特徴です。
耳
- 耳と耳の感覚が狭い
- 三角で大きい
頭部の上の方に耳がついており、キレイな三角の形をしていて大きいのが特徴です。
特にスコティッシュ・フォールドと比べると正反対の印象を受ける耳なので、比べるとどちら特徴的でかわいく見えますね。
毛
- 長毛種
- ミディアムロング
- シングルコート
- 模様
長毛種に分類されますが、毛の長さはミディアムロング、セミロングで「半長毛」といわれております。
アンダーコートを持たないシングルコードの毛を持っており、シルクやベルベットのように滑らかで柔らかい触り心地で、冬は密集した長い毛になり、夏は尻尾を除いて短い毛に変化します。
また毛の色は「バン・パターン」と呼ばれる模様で、耳周辺と尻尾だけに色がついている特徴的な模様を持っています。
切手にもなっている古い歴史
かつて「バン湖」周辺はアルメニア国の中心地として栄えていた場所だったため、アルメニアの切手にもなっており、名前も「ターキッシュバン」から「アルメニアバン」に改めるべきだと主張するアルメニア人もいるといいます。
これは「ターキッシュバン」が稀少な品種で、原産地においても「地域の秘宝」として非常に大切に扱われているため、バン猫が「ターキッシュ(トルコ)」産なのか「アルメニア(アルメニア国)」産なのか見る人によって主張が違うと推測されます。
そもそもの原因が、バン湖周辺は聖書の物語にも描かれている場所で、古くから争いが起こっていたため「もともと自分たちの土地だ」と主張する人が多いからだと思われます。
現在は「トルコのバン湖」ですが、バン湖には「アルメニア教会」が建立されており、921年に建築されたといわれていますので、アルメニア国が主張していることも気持ちが分かりますね。
買えるの?価格は?
- 2022年3月現在、日本で購入できる所はありませんでした
- 過去の履歴は20万円~50万円
- 海外のブリーダーか里親制度を使うしかないと思われる
私も興味があり色々調べてみましたが、日本のペットショップやブリーダーさんから購入する方法は見つかりませんでした。
どうしても欲しいようなら、海外のブリーダーさんにつてがある方か、英語がペラペラでコミュニュケーションが取れる方か、日本語ペラペラの海外ブリーダーの方から購入するしかなさそうです。
Twitterなどで細かく探していくか、拡散して返事を待つ方法が良いかなと思います。
まとめ
今回は世にも珍しい水が好きな猫「ターキッシュバン」についてご紹介しました。
美しい毛並み、品のある顔、特徴のある模様、良い点をあげたらきりがないくらい素晴らしい猫ですね。
我が家の11匹目に迎えるのは難しいので、いつかこの目で見てみたいと思います。
猫を見るためにトルコ旅行したいですし、実際に見た方の感想も聞いてみたいですね。
また、「同じ悩みを抱えている」「同じことを経験した」など、飼い主同士で情報交換が出来るサイト【DOQAT】があります。
登録無料で実際に経験した人が答えてくれます。
動物を飼っている方は優しい方が多く、親身になって答えてくれますので、経験した生の声を聞きたい方はぜひ登録してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも猫ちゃんに有益な情報を発信していきますので、また見にきていただけると嬉しいです。
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