野性味あふれるお猫様「ベンガル」
実は、猫の白血病研究をしていた研究者から譲り受けた猫がルーツになっています。
「ベンガル」という名前も、研究していたヤマネコ「ベンガルヤマネコ(Prionailurus bengalensis)」から付けられた名前です。
そして研究していたヤマネコは「アジアン・レパード・キャット」ともよばれており、イリオモテヤマネコ様のご親戚のお猫様です。
そんなベンガル様は猫の白血病研究をしていた博士と、ヤマネコの密猟を無くしたい猫ブリーダーが出会って誕生しました。
歴史は浅いですが見れば見るほど面白い「ベンガル」様の歴史と特徴をご紹介していきます。
ぜひ最後までごにゃんください。
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この記事では以下の内容が分かります。
- ベンガルの歴史
- ベンガルの原産国
- ベンガルの特徴
- ベンガルの性格
- ベンガルの動画
- ベンガルの体重
- ベンガルの体長
- ベンガルの寿命
- ベンガルの値段
- ベンガルの飼い方
ベンガルの歴史
- 1970年代 猫の白血病研究とヤマネコの密猟対策
- 1970~80年代 交配開始、キャットショー
- 1990年代~ 5万ドルで購入する人が現れる
1970年代 白血病と密猟
猫の白血病研究
猫の白血病は世界中にまん延しており、感染した全ての猫が白血病を発症するとは限りませんが、多くの猫が免疫不全や腫瘍など白血病が原因で命を失っています。
アメリカにあるロマ・リンダ大学のウィラード・センターウォール博士たちは「ヤマネコなどの野生の猫は白血病の抗体を持っている」という仮説を立て研究が始まりました。
そして猫の白血病に対して先天的な免疫力を持つと考えられているヤマネコ「ベンガルヤマネコ」の研究を行い、ワクチンを作るために野生のヤマネコとイエネコを交配させて育成していました。
ヤマネコの密猟対策
時を同じくして猫のブリーダー「ジーン・ミルズ」さんは、毛皮のために密猟されているヤマネコたちに心を痛めていました。
そこで、ヤマネコのような毛皮を持ったペットがいれば毛皮の需要が減り密猟も減るかもしれない、と考えヤマネコとイエネコの交配を計画しました。
そして猫の白血病研究をしていたウィラード・センターウォール博士と密猟を減らしたいと考えていたジーン・ミルズさんが出会い、博士からヤマネコとイエネコを交配させて生まれたハイブリットの猫9匹を譲り受けました。
1970~80年代 交配開始、キャットショー
博士から9匹のハイブリット猫を譲り受けたジーン・ミルズさんは、インドの土着猫「インディアン・マウ」と交配をはじめ、この時の猫たちがベンガルのもととなりました。
1983年 品種の予備登録
ミルズさんは「TICA(The International Cat Association)」国際猫協会にベンガルの登録を申請し予備登録が認められ、経過観察期間が開始されました。
1985年 初のキャットショー
予備登録から2年後、初めてキャットショーに出陳されたベンガルたちは、猫愛好家や繁殖家たちから大絶賛を受け、魅了された繫殖家たちは次々と繁殖に乗り出しました。
そして繁殖家たちは、アビシニアン、アメリカンショートヘア、エジプシャンマウ、シャムなど様々な種類と交配をおこない、その後、正式に純血の猫種として確立することとなりました。
1990年代 5万ドルで購入する人が現れる
その後ベンガルは愛猫家の間でも大人気になり、1990年にはイギリスのある女性がベンガルに魅了され、5万ドルを支払って手に入れた例があり、大変な人気だったことがうかがえます。
白血病の研究とヤマネコの密猟対策が運命的に交わってできた品種と考えると感動しますね。
このヤマネコの密猟対策を考えていたミルズさんですが、実は1963年にヤマネコとイエネコの交配をおこなったことがあり、その後に繁殖を中止していた経緯があります。
もともとヤマネコの交配の経験がある人が運命的な出会いをしてベンガルが誕生したわけですね。
ベンガルの原産国
- アメリカ合衆国
ベンガルの特徴
- ヒョウ柄と毛色
- 手触りの良い毛並み
- 野性的な見た目
ヒョウ柄と毛色
なんといっても特徴的なのがヒョウ柄です。
この柄は「ロゼット」とよばれており、2つの色合いをもつスポットまたはマーキングのことを指すそうで、ベンガルにしかない模様です。
その他にもマーブル模様や縞模様のベンガルもいるそうです。
毛色はブラウンが一般的で、小麦色から濃いオレンジまで幅広く存在しています。
他にもユキヒョウのような「スノー・タビー」近年公認された新しい「シルバー・タビー」「スモーク・タビー」などがあり、アメリカンショートヘアなどとの交配により生まれたと考えられています。
手触りの良い毛並み
ベンガルは基本的にショートヘアで、高級絨毯のような毛並みが特徴的です。
中には長毛で生まれてくるベンガルもいるそうで「ベンガル・ロングヘア」「カシミア」などとよばれており、希少種であるため一部の愛好家たちから非常に人気が高いそうです。
野性的な見た目
小さくて丸い顔、目がはっきり見えるアイライン、筋肉質で大きい体、といった野性的な外見が特徴的です。
特に後ろ足はチーターやヒョウと同じように骨格ががっしりしていて前足より少し長く、運動能力の高さが伺える外見になっています。
ベンガルの性格
- 社交的で甘えん坊
- 大人しく温厚
- 賢くてお茶目
- 水を怖がらない、高い所が好き
野性的な見た目とは裏腹に、非常に社交的で甘えん坊な性格の持ち主です。
興奮したり威嚇することも少なく、賢いためにイタズラをするお茶目な性格も持っています。
また、水に濡れることを怖がらない子や、冷蔵庫や棚などの高い場所に上りたがる子が多いといわれており、これはヤマネコの遺伝子の名残りだと考えられています。
ベンガルの動画
ここではベンガルの動画をご紹介していきます。
まずは絶対正義の子猫の動画です。
生まれたてですが、しっかりとしたヒョウ柄があってかわいらしい猫ちゃんですね。
こちらの動画では飼いにくいといわれているベンガルの紹介をしています。
やはりよく運動させてストレスを溜めないことが重要なんですね。
ベンガルの体重
- オス 5kg~8kg
- メス 3kg~5kg
大型の猫ちゃんに分類されるので、オスの体重は普通の猫ちゃんより重いです。
ですが、骨格がしっかりしていて筋肉質なのでスマートな見た目を持っています。
ベンガルの体長
- 約50cm~80cm
体長も普通の猫ちゃんより長いです。
ベンガルの寿命
- 13才~15才
普通の猫ちゃんの平均寿命と同じくらいですが、ベンガルが誕生してから歴史が浅いため、十分なデータは得られていないと考えられています。
ベンガルの値段
- ブリーダー 16万円~30万円
- ペットショップ 20万円前後
安いベンガルだと10万円以下の場合がありますが、毛色や毛並みが良いと40万円を超える場合もあります。
ベンガルの飼い方
- 完全室内飼いがオススメ
- 広いスペースを確保
- 高い場所や水回りに注意
- 子猫は非常に活発なので目を離さないように
完全室内飼いがオススメ
どの猫ちゃんにも言えますが完全室内飼いがオススメです。
特にベンガルは活発な子が多く、外に出てしまうと小動物や鳥などを追いかけて遠くに行ってしまう可能性があります。
病気のリスクも減らせますので、住環境を整えて室内で飼育してあげましょう。
広いスペースを確保
非常に活発な猫ちゃんのうえ、大型に分類されるほど体が大きいので広いスペースを確保してあげることが必要です。
出来れば広い空間と上下運動できるキャットタワーを設置して、走り回れてジャンプもできる空間で飼育するのがオススメです。
高い場所や水回りに注意
高い場所に非常に興味を示し、無理に上がってしまう場合が多いといわれています。
冷蔵庫や上がって欲しくない場所は上がれないように対策しましょう。
また、水を怖がらない子が多く、排水溝や水槽、トイレやお風呂などにイタズラする可能性がありますので、こちらもイタズラできないように水回りを対策することが必要です。
子猫は非常に活発なので目を離さないように
どんな子猫も活発ですが、ベンガルの子猫は特に活発に行動するそうなので、ケガをする可能性があります。
高い場所から落ちてどこかにぶつかってしまったり、登れない場所に無理に登ろうとして何かを落としてしまったりと、ケガのリスクがありますので目を離さないようにしてあげてください。
外出時などはゲージに入れるとケガを未然に防ぐことができますが、ベンガルは閉じ込められると非常にストレスを感じる子が多いので、ゲージに入れるのは短時間にしてあげてください。
まとめ
今回は「ベンガル」様をご紹介しました。
野性的な見た目なのにイエネコと同じような性格をもっていて、体が大きく活発な品種。
そして毛の模様もキレイで触り心地も良い、素晴らしい猫ちゃんですね。
まだ歴史が浅いため新しい毛色や毛並みのベンガル様が、現在でも新たに生まれているのも興味がそそられますよね。
ぜひ一度はしゃいでいるベンガル様を見てみたいと思います。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも猫ちゃんに有益な情報を発信していきますので、また見にきていただけると嬉しいです。
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