猫耳ってなんであんなにかわいいのでしょうか?
品種によって違って、品種の中でも個性があって、ピンと立っていてもクタっとなっていてもかわいいですよね。
そんなかわいい猫の耳は、とても高性能なことをご存じですか?
人間が「耳年齢」を測るために使われている「モスキート音」は1万7千~2万ヘルツですが、猫は6万5千ヘルツも聞き取れるので、人間が聞き取れる限界の約3倍聞こえているといわれています。
一説には1km離れた車の音が聞こえたり、芝生の上をアリが歩く音が聞こえるといわれている猫の耳、どんな構造で、なんでそんなに聞こえるのか気になりますよね。
そこで今回は、チュールを出す音でお猫様10匹に襲われる猫人間が「猫の耳」についてご紹介します。
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この記事では以下の内容がわかります。
- 猫の耳の不思議
- 耳で感情を表現?
- 猫の耳は熱い?冷たい?
- 野良ネコちゃんのサクラカット
- 耳に関する病気
ぜひ最後までご覧ください。
猫の耳の不思議
聴力、音域
人、犬、猫の聞こえる音域を比べると、
- 人:20~20,000Hz
- 犬:65~50,000Hz
- 猫:30~65,000Hz
ヘルツだけで見るとよく分かりませんが、超音波と呼ばれる高域の音の例は、
- モスキート音:17,000~20,000Hz
- 犬笛:約30,000Hz
モスキート音は若い人間なら聞こえますが、犬笛は若い人間でも聞こえない音域です。
猫は犬笛の倍以上の音域が聞こえるので、人間が全く聞こえない音が聞こえている状態になります。
例えば「猫や犬は霊が見える」という説を聞いた事ないでしょうか?
何もない壁をずっと見ていたり、部屋の天井や角の部分を見ていたりする場合が我が家でもありますが、人間には聞こえない音域の音が鳴っている可能性があります。
壁の中の柱がこすれる音、家がきしむ音、壁の中にいるネズミの声などの音がしている場合、「はっ!音がする!」と見ていることがあります。
もしかしたら本当に霊かもしれませんが。。。
なんでそんなに耳がいいの?
なんでそんなに耳がいいのか気になりますよね、いくつか要因をご紹介していいきます。
感覚器官で一番優れている
もともと暗闇などの光が少ない場所で待ち伏せして狩りをしていたため、耳が進化したと考えられています。
猫の感覚器官を優れている順で並べると、
- 聴覚
- 嗅覚
- 視覚
一番感覚が優れていて頼りになる耳は、獲物の場所を察知したり、危険を察知する場合に使えるので、耳を頻繁に動かして周囲の音を拾っているそうです。
寝ている猫ちゃんでも耳だけ動いていたり、耳をピクピクさせているのは獲物や敵の音を聞き逃さないために動かしており、寝ているあいだも聴覚を意識していると考えられています。
耳を細かく動かせる
耳を動かす小さな筋肉をがいくつもついているため、細かく動かすことができます。
また、耳の形状もアンテナのようになっており、音のする方向に耳を向けることができます。
耳の筋肉により、耳の向きを前にしたり横にしたり後ろにしたり、はたまた下にすることもできるので、よく聞こえる耳をよく聞こえる向きに変えて、正確な場所を特定することができます。
耳で感情を表現?
猫は耳を自在に動かせるため、耳に感情が現れることが多く、よく見ていると猫の気持ちを理解することができます。
例えば、
- 平常 ⇒前を向いていて自然
- 興味、緊張 ⇒顔と違う向きで立っている
- 情報収集 ⇒前を向いてピンとしている
- リラックス ⇒外向き
- 威嚇、恐怖 ⇒後ろ向き、下向き
猫ちゃんは「ヒゲ・目・口・耳」の表情と、「しぐさ・しっぽ・体毛」の体や動きの変化で感情を読み取ることができます。
「イカ耳」とよばれる「後ろ・横・下」向きで耳をペタっとさせている状態は、「威嚇・恐怖・イライラ」していることが多く、見分けるためには体の動きや変化も読み取る必要があります。
平常
耳を見ていると耳が突っ張っていなくて力が抜けている自然体の時があります。
ただまっすぐ立っているだけの状態が平常時に見られます。
この状態が分かっていると、他の時の感情が見分けやすくなります。
興味、緊張
耳を顔と違う方向に頻繁に動かしたり、動きが多い時は音に興味を示したり緊張している場合が多いです。
耳を音の方角に向けて音の場所を特定したり、気になる音だけどなんだろう?と確認している状態といわれています。
情報収集
耳を上から引っ張ったように、ピンっと立っていて正面を向いている場合、情報収集をしていることが多いです。
耳を頻繁に動かして、音の場所やなんの音か確認したあと、気になる音の方に顔を向けて目と耳で確認している状態です。
リラックス
我が家の猫もそうですが、頭や体を撫でたりしてリラックスしている時は外側に向けたり下に向けることが多いです。
まったりとしていて穏やかな気持ちの時にすることが多いです。
威嚇、恐怖
「イカ耳」とよばれる状態の耳は、先天性の形ではない場合、威嚇や恐怖を表しているといわれています。
実際に我が家でも、猫同士のケンカや野良猫が窓の外に来たときなど、耳を伏せて威嚇しています。
それ以外には、他の猫をイジめる猫を注意した時は、耳を伏せて反省モードになります。
猫の耳は熱い?冷たい?
- 猫の耳は平常時は「冷たい」といわれています。
ですが、興奮していたり、運動したあとは熱くなる場合があり、我が家の白猫も遊んだあとは耳が赤くなって熱い状態になります。
その他に耳が熱くなる理由としては、
- 気温が高い
- 熱中症
- 発熱
- 怪我
- 寄生虫
などがあげられます。
こういった場合は、耳以外の様子に現れることがありますので、猫ちゃんの様子をしっかり見てあげてください。
例えば熱中症の場合はぐったりすることがありますし、怪我をしている場合は片耳だけ熱かったり、寄生虫がいる場合は耳をかゆがったりします。
異常があると感じたら動物病院に連れて行ってあげてください。
野良ネコちゃんのサクラカット
- 不妊手術済みの印
- 一般的には右耳カットがオス、左耳がメス
- 公益財団法人「どうぶつ基金」の活動
- 耳をカットされた猫は「さくらねこ」とよばれている
- 3月22日は「さくらねこの日」
地域猫ちゃんや保護猫ちゃんで耳がカットされている子を見たことないでしょうか?
その子たちは不妊手術が行われており、手術済みの証として耳を少しカットします。
これは「捕まえて・手術して・戻す」TRN(Trap Neuter Return)という活動を行っているので、一度手術した猫ちゃんをまた捕まえることが無いようにする目印です。
ちなみに100%ではありませんが、右耳をカットされている場合はオス左耳はメスが一般的な認識で、耳をカットされた猫ちゃんは「さくらねこ」とよばれています。
この活動は公益財団法人「どうぶつ基金」が行っており、耳をカットした「さくらねこ」の認知向上のため3月22日を「さくらねこの日」に制定して、日本記念日協会に登録してあります。
ちなみに毎月2,222円の寄付で継続的に活動をサポートできる「さくらねこサポーター」の募集を行っております。
さらに、Yahoo!ネット募金を通じてTポイントでも寄付を募っています。
オスの手術は2,000円、メスは4,000円で可能なので、毎月の寄付で悲しい結末を迎える猫ちゃんを減らせます。
本当に素晴らしい活動なので、詳しくはホームページやYoutubeをご覧ください。
ちなみに私は寄付を行っておりませんが、自分で見つけたかわいそうな猫ちゃんは、拾って去勢して育てています。
耳に関する病気
- 外耳炎
- ダニ感染症
- 耳血種
- 細菌感染
猫は健康的な状態では耳垢が出ないといわれていますので、耳垢が多かったり、耳の中が臭い場合はなにかの病気にかかっていることがあります。
外耳炎
外耳炎は猫の耳の病気の中で一番多いといわれています。
細菌やダニが繁殖することが原因と考えられていますが、引っかき傷などの外傷から発症することもあります。
放置していると膿んでしまい、かゆみと痛みが激しくなりますので、しきりに耳を気にしている猫ちゃんがいたら動物病院の先生に相談してください。
ダニ感染症
猫の耳に寄生する「ミミヒゼンダニ」が原因で激しいかゆみを引き起こし、黒くて乾いた耳垢が多く出るのが特徴的です。
放置していてもほとんど治りませんし、他の猫ちゃんに移る可能性がありますので、耳垢が多く溜まっている、猫ちゃんが耳をかゆがっている、などの症状が出た場合は動物病院の先生に相談してください。
耳血種
「じけっしゅ」と読むこの病気は、人間でいうと柔道家の方やレスリングをしている方が耳の形が変わっているのと似ていて、耳たぶの部分で内出血をおこして血が溜まって腫れている状態です。
ぴんっと立っている耳より、スコティッシュフォールドなどのたれ耳の猫ちゃんの発症が多いといわれています。
細菌感染
カビなどの細菌が耳や目の周りなどに付着して感染症を引き起こす場合もあります。
この場合、感染した箇所の毛がはげてしまうことが多いので、耳が部分的に毛がない場所が多かったり、かゆがっている場合は動物病院の先生に相談してください。
まとめ
今回は「猫の耳」についてご紹介しました。
かわいいだけではなく素晴らしい機能も備わった猫耳、病気などに気をつけながらいつまでも愛でたいですね。
皆さんも、耳から感情を読み取って、耳の病気に気をつけながら猫ちゃんと過ごしてあげてください。
また、「同じ悩みを抱えている」「同じことを経験した」など、飼い主同士で情報交換が出来るサイト【DOQAT】があります。
登録無料で実際に経験した人が答えてくれます。
動物を飼っている方は優しい方が多く、親身になって答えてくれますので、経験した生の声を聞きたい方はぜひ登録してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも猫ちゃんに有益な情報を発信していきますので、また見にきていただけると嬉しいです。
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