リビングで飼えるトラを目指して誕生した「トイガー」
もともとベンガルの繁殖をしていたブリーダーが、偶然生まれたトラのような柄を持った子猫に気づき繁殖が始まりました。
正式に品種として認められたのは2006年と非常に最近ですが、1980年代から繁殖が始まり、現在でも毛色を安定させるために品種改良が続けられています。
また、野生のトラの保護活動に興味を持ってほしい、という創始者の願いがあり、売り上げの一部がトラを保存するための基金に募金されているそうです。
さらに虎らしくなるためにはまだ10年はかかるといわれている「トイガー」の歴史や特徴、性格をご紹介していきます。
ぜひ最後までごにゃんください。
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この記事では以下の内容が分かります。
- トイガーの歴史
- トイガーの特徴
- トイガーの性格
- トイガーの大きさなど
- トイガーの原産国
- トイガーの体重
- トイガーの体長
- トイガーの寿命
- トイガーの値段
- トイガーの動画
- トイガーの飼い方
トイガーの歴史
- 1980年代 トラ柄の子猫が誕生する
- さらにトラ柄に近づけるために世界中から約40匹の猫が選ばれる
- 1993年 TICAに仮登録、2006年に認められる
- CFAは現在も品種として認めていない
- 現在も品種改良が進められている
1980年代 トラ柄の子猫が誕生する
1980年代、アメリカ・カリフォルニア州でベンガルの繁殖をしていたブリーダー「ジュディ・サジェン」が、2匹の子猫にトラのような縞模様「サーキュラーマーキング」とよばれる模様があることに気づきました。
このサーキュラーマーキングは野生のトラが持つ縞パターンで、顔の輪郭をぐるっとなぞるような円の模様がしっぽまで続いている、いわゆる「トラ柄」とよばれ、イエネコにはあまり見られない非常に珍しい柄でした。
ブリーダーのジュディはこの珍しい柄を持った猫を育て「リビングで飼えるトラ(猫)」を作ろうと考え、繁殖仲間であった「アンソニー・ハッチャーソン」と「アリス・マッキー」と協力し、本格的な繁殖に乗り出しました。
そして「Toy(おもちゃ、愛玩)」と「Tiger(トラ)」を合わせた造語「Toyger(トイガー)」という名前を付け品種改良が始められました。
さらにトラ柄に近づけるために世界中から約40匹の猫が選ばれる
このサーキュラーマーキングを持った猫をさらにトラに近づけるため、世界各国から選別された約40匹の猫を使い、数年に渡り品種改良が続けられました。
選別された猫の中には「ベンガル」や「縞模様のドメスティックショートヘア」耳をトラに近づけるため「インドから輸入された猫」など主に縞模様の猫が用いられ、外見が徐々にトラに近づけられました。
1993年 TICAに仮登録、2006年に認められる
時が経ち1993年「トイガー」は「TICA(The International Cat Association)」に仮登録され、2006年に品種として認められることとなりました。
そしてなんと「トイガー」を作り出した「ジュディ・サジェン」は、「ベンガル」を作り出した「ジーン・ミルズ」の娘でした。
CFAは現在も品種として認めていない
TICAは「トイガー」を品種として認めていますが、「CFA(The Cat Fanciers’ Association)」は品種として認めていません。
これはCFAが「野生ネコの血統を繁殖に用いることを禁じている」ため、「ベンガル」と同様に「トイガー」の登録を認めないといういきさつがあります。
現在も品種改良が進められている
2006年に品種として登録されましたが、柄や毛色がまだ安定しておらず、ベンガルのようなヒョウ柄や、アメリカンショートヘアのようなタビー柄、ブルーやシルバーに近い毛色を持って生まれる個体がいて、これは品種改良に使われた猫の影響と考えられています。
さらに、腹部だけ白くして本物のトラに近づける品種改良も続けられていますが、もっとトラらしくなるにはまだ10年はかかるといわれています。
トイガーの特徴
- トラに似た縞模様
- 胴長でがっしりとした骨格
- 目と耳は少し小さめ
- 野生のネコ科動物のような歩き方
トラに似た縞模様
最大の特徴はトラに似た縞模様、ですが現れ方に個体差があるそうで、縞模様やヒョウ柄に近い個体もいるそうです。
胴長でがっしりとした骨格
体つきも野生のトラに似た「胴長でがっしりとした骨格」を持っています。
さらに筋肉質で適度に脂肪がついていて、太すぎず細すぎない存在感のある体つきです。
目と耳は少し小さめ
目と耳は少し小さめで釣り目であるのが理想的といわれています。
野生のネコ科動物のような歩き方
歩き方に特徴があり、野生のネコ科のように「肩を入れて歩く」といわれています。
トイガーの性格
- 遊び好きで活発
- 賢くて飼い主に対して愛情深い
- 野性味や警戒心が強い子もいる
遊び好きで活発
遊んだりじゃれたりするのが大好きで、非常に活発で明るい性格といわれています。
賢くて飼い主に対して愛情深い
リードをつけて散歩が出来たり、簡単な芸なら覚えてしまうほど賢く、飼い主に対して愛情深いといわれています。
ですが依存心はあまり強くなく、ベタベタと甘えてきたり抱っこをせがんだりすることはあまりないといわれています。
野性味や警戒心が強い子もいる
まだ性格が安定しておらず、品種改良時に使われた他の品種の影響が強くみられる個体があり、野性味が強く激しい、警戒心が強い、落ち着いている、など個体によって差があるといわれています。
トイガーの大きさなど
ここからは「トイガー」の大きさや原産国などをご紹介していきます。
トイガーの原産国
- アメリカ合衆国
トイガーの体重
- オス 4kg~7kg
- メス 3kg~5kg
一般的な猫が3.5kg前後といわれているので、やや重い体重といえます。
トイガーの体長
- 約60cm~80cm
一般的な猫より少し長い体長です。
トイガーの寿命
- 12才~15才
一般的な猫は15才前後なので、少し短い寿命といえます。ですが全体数がまだ少ないので、参考程度のデータだと思われます。
トイガーの値段
- ブリーダー 30万円~50万円前後
- ペットショップ 30万円前後
希少種であることからかなり高額で取引されています。柄がトラに近い個体は過去に300万円以上で取引された記録もあります。
ペットショップではあまり見かけることがなく、トイガー専門店かブリーダーの方からの購入が多いそうです。
トイガーの動画
ここからは「トイガー」の動画をご紹介していきます。
まずは絶対正義の子猫の動画です。
こちらの動画では子猫を迎えてからの記録が紹介されています。
こちらではトイガーの飼い主さんが特徴などをご紹介しています。
トイガーの飼い方
- 運動できる広い空間を
- キャットタワーなどは頑丈な物を
- 性格に合った扱いを
運動できる広い空間を
遊びや狩りが好きで活発なので、運動できる広い空間を用意してあげましょう。
一般的な猫より大きい体を持っているので、ストレスが溜まらないように出来る限り広い空間で遊ばせてあげてください。
キャットタワーなどは頑丈な物を
体格や体重が一般的な猫より大きいので、足場をしっかり固定した頑丈なキャットタワーを用意してあげましょう。
遊びに夢中だったり興奮していると思わぬ事故につながりますので、注意してあげてください。
性格に合った扱いを
まだ品種としての歴史が浅いため、性格が安定していないといわれています。
中には噛まれてしまい何針か縫うほどの怪我をされた方もいますので、気性が荒い、野性味が強い、興奮しやすい、臆病、神経質、などなど、猫の性格をしっかり把握して、性格に合った扱いをしてあげましょう。
まとめ
今回は「トイガー」様についてご紹介しました。
新しい品種でもしっかりと歴史があって、お猫様が歩んできた道を見れるのは面白いですね。
これから先も進化を続ける「トイガー」様は10年後さらにトラに近づいているのでしょうか。2032年に生トイガー様をぜひ見てみたいです。
また、飼い猫に関して悩みがある方は、「同じ悩みを抱えている」「同じことを経験した」など、飼い主同士で情報交換が出来るサイト
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動物を飼っている方は優しい方が多く、親身になって答えてくれますので、経験した生の声を聞きたい方はぜひ登録してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも猫ちゃんに有益な情報を発信していきますので、また見にきていただけると嬉しいです。
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