愛猫が10歳を超えて高齢になってきたら、それまでよりもケアが必要になることが多いです。
高齢になった猫にはどのような症状が出て、どのようなケアが必要になるでしょうか?
また老猫にしてあげられる事は何があるでしょうか?
この記事では、高齢期に入った愛猫に対する注意点や快適な環境について詳しく解説します。
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猫も高齢化が進んでいる
完全室内飼育と、予防医療、そして高度医療などによって猫の平均寿命はどんどん長くなり、家庭猫が15歳以上であることもよく見かけるようになりましたね。
ヒトと同様に猫も老齢期に入ると、いろいろなトラブルが増えてきます。
それでも正しい知識によって、病気を早期に発見できたり、不調にならないようにケアすることが可能です。
年かな?の一言で諦めずに、不調のサインを見逃さないようにしましょう。
猫の高齢化の症状
愛猫が高齢になるにつれ、少しづつ変化するケースと、突然に症状が出るケースがあります。
老齢の猫に多い症状について以下に解説します。
猫の関節炎
高齢期の猫は多くが関節炎を患っていて、8歳ほどからすでに始まっていることが多いです。
そのために今までは高いところに上っていた猫が、だんだんとあまり高い所に上がらなくなる、という行動の変化が起きます。
徐々に変化するので、飼い主様が気づくころには大体が重度の関節炎になっています。
また、痛い関節部をしきりと舐めるので、その部分がハゲてしまうことも。
行動の変化やハゲが見られるようになったら、愛猫の関節炎を疑いましょう。
<猫の関節炎>
・じつは10歳前から始まっている
・猫は無理をしないので発症に気づかれない
・症状は行動の変化とハゲ
・飼い主さんが気づいたときには重症になっている
猫の夜鳴き
高齢の猫が夜に大きな声で鳴くようになることがあります。
夜鳴きは急に始まる時と、徐々にひどくなるパターンがあるでしょう。
夜中に何度も飼い主さんを起こすこともあるので、人間生活にも影響を及ぼしてしまうのですね。
猫はもともと夜に活動的なのですが、高齢になって体調の変化が出てくると夜鳴きがひどくなります。
原因には高齢になって脱水気味になると喉が渇いていたり、あるいは甲状腺機能亢進症でお腹が空いている、腎不全でオシッコが出るのでトイレが汚れて飼い主さんを呼ぶ、などが原因として挙げられます。
15歳前後からは痴呆症状が現れることもあり、目や鼻も悪くなることから不安感が強く出て、飼い主さまを求めて鳴くケースもあります。
<猫の夜鳴き>
・脱水傾向から、お水が欲しいと鳴いている可能性
・甲状腺機能亢進症によって、空腹で鳴いている可能性
・腎不全でオシッコ回数が増えるので、トイレが汚れている可能性
・痴呆症状によって不安感が強くなっている可能性
猫の口が臭い
免疫力が低下するために、老猫の歯周病はどんどん重症化してしまいます。
猫の歯周病の症状のうち、飼い主が最も気づきやすいのが、口臭。
口腔内細菌が増殖しており、歯石や歯肉から悪臭が出てしまいます。
それに加えで涎が増えて、毛づくろいが減って、くしゃみや鼻水が出る、食欲が低下する場合には重症のサインです。
口内炎ができていることもあり、食べたり飲んだりしたときに、手で口を書いたり、あぐあぐと変な口の動きをすることもあるでしょう。
<猫の歯周病>
・口臭が臭くなる
・口腔内細菌の増殖によって悪臭が出る
・涎が増加
・毛づくろいが減る
・くしゃみや鼻水が増える
・食欲低下
・飲食で痛みが出る
高齢化した愛猫にできること
ここまで解説したように、高齢期の猫にはさまざまなトラブルが起きてきます。
年をとって寝る時間が増えたのよね、という生理的な行動の変化だけでなく、猫は症状を隠すことがほとんどなので、明らかに変化する前に飼い主様には愛猫への高齢ケアを開始してもらいたいです。
サプリメント
高齢期に入る前からお勧めしたいのは、EPAやDHAなどの不飽和脂肪酸のサプリメントです。
これらは、猫の体内で起きてくる炎症を緩和する働きがあります。
慢性関節炎の痛みを軽減し、猫の活動性維持を助けるので、愛猫の筋力が低下するのを防いでくれるのです。
高齢になって、視覚や嗅覚が鈍くなることで不安感が強くなることがあるので、不安感を軽減する乳製品のサプリメントも試してみましょう。
<高齢期にお勧めのサプリメント>
・不飽和脂肪酸のサプリメント
・抗不安作用のあるサプリメント
しかし猫で大切なのはストレスなく飲めるものなのか、というところです。
サプリメントの摂取が猫にとって強いストレスになるようであれば、無理強いするのは止めましょうね。
定期チェック
毎日見ていると、少しづつの変化に気付けないことは多くあるでしょう。
気付けば、そんなに変化していたのか!と見落とさないためにも、老猫とクラス飼い主さまには定期的にチェックしてもらいたい項目があります。
<老猫の定期チェック>
・体重
・爪
・おしっこ
家では体重を測っていない、というかたが多いのですがそれは危険!
いつの間にか体重が激減している猫も多く、体重の変化はまさに健康のバロメーターでしょう。
月に一度は猫を抱っこしたまま体重計に乗り、自分の体重を引くことで愛猫の体重を把握しましょう。
老猫はしっかりと爪とぎをしなくなり、太い爪が肉球に刺さっていることがあります。
爪を研いでいないというのは、関節炎や体調不良のサインです。
爪切りの時に、しっかりと爪が遂げているかどうかも確認を。
おしっこは若い時にも回数や量を確認するのは大切ですが、老猫では定期的に病院で検査してもらうことをお勧めします。
早期腎不全を把握したり、尿中にタンパク質が出ていないのかの確認もしてもらいましょう。
定期検査
先ほどに述べた通り、尿検査は猫に負担もないので定期的に行いましょう。
他にも、年に一度は受診をして獣医師に確認してもらった方がよいものを以下に解説します。
<老猫の検査>
・歯科検診
・血液検査
・血圧測定
隠れた歯周病は、猫の寿命を短くするので、歯肉炎や歯石、口臭の有無などを獣医師にみてもらいましょう。
血液検査は色々な情報をもたらしてくれます。
必要であれば、早期腎不全の指標であるSDMAや、心臓病マーカーのBNP、心筋トロポニンなども測定できます。
高齢期の猫は高血圧になっていることが多いのですが、なかなか目立つ症状がないので、血圧測定をしなければ発見することができません。
高血圧は腎不全を早め、突然死のリスクも高くするので、血圧測定も定期的に行いましょう。
老猫にも暮らしやすい環境
高齢期の老猫は、若い時と比較して体温調節が上手ではありませんし、筋力の低下によって高いところに上がるのが難しくなります。
それでも、本来であれば、暖かい高い位置の窓辺で外を眺めたいという気持ちはあるはずです。
やりたい、という気持ちと、出来ない状況が増えていくと、老猫さんもイライラするようなので、暮らしやすい環境を作るようにしましょう。
まず、温度は年間を通して20-25度になるように調節します。
エアコンと床から温める暖房器具を使用して、床付近も温かいようにしてくださいね。
高いところまで、無理なく登り折りできるように、スロープや段差の少ない階段を付けましょう。
関節に負担のかからない上下運動が必要なためです。
そして、トイレやご飯、お水の位置は替えないようにしましょう。
猫にも認知障害が出てくることが多いので、物の場所が変化すると不安になってしまうのです。
家具の位置もなるべく変えない方が良いでしょう。
<老猫の暮らしやすい環境>
・室温は20-25度
・冬は床付近も温める
・スロープや階段を設置する
・物の位置は変えない
おわりに
猫も人と同様に寿命が延びているため、高齢の猫も増えてきました。
老猫には関節炎や夜鳴き、歯周病などのトラブルが出ることも多いので、早めに対策などを知っておきましょう。
また、高齢期の愛猫にサプリメントや定期チェック、定期健診など、してあげられることもたくさんあります。
また、温度や段差などの環境を整えて、老猫にも暮しやすいお部屋にしてくださいね。
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