見れば分かります、私より位が高いお猫様「シャム猫」
気品あふれる見た目と高貴なオーラは雰囲気だけではなく、原産のタイでは王室や貴族、寺院などの、高貴な家系でのみ飼うことを許されていた門外不出のお猫様でした。
見た目で分かる上に歴史でも私をはるかに上回る高貴なお猫様ですね。
そんな「シャム猫」様、原産のタイ王国では「月のダイアモンド」ともよばれており、美しく、古くから大切にされているお猫様です。
起源は1300年代までさかのぼるといわれていますが正確な年代は分かっていません。
そこで今回は、高貴なお猫様の代表格「シャム猫」様についてご紹介していきます。
ぜひ最後までごにゃんください。
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この記事では以下の内容が分かります。
- シャム猫の歴史
- シャム猫の原産国
- シャム猫の特徴
- シャム猫の性格
- シャム猫の動画
- シャム猫の体重や寿命、値段
- シャム猫の体長
- シャム猫の寿命
- シャム猫の値段
- シャム猫の飼い方
シャム猫の歴史
- シャムはタイの古い国名
- 1300年代の詩集に登場?
- 1878年 アメリカ大統領に贈られる
- 1884年 イギリスにも持ち込まれる
- 1885年 キャットショーに出陳、多くの賞を受賞
- 1906年 CFAに品種として登録される
シャムはタイの古い国名
「シャム(サイアム)」は現在の「タイ王国」で、1939年に変わるまで「シャム」という国名でした。
この品種を「シャム猫」とよんでいるのは日本だけで、海外では「サイアミーズ(Siamese)」とよばれています。
1300年代の詩集に登場?
18世紀にタイで「The Treatise on Cats(猫の扱い)」という猫の詩集が記されました。
その詩集は当時から約400年ほど前のタイ王国「アユタヤ王朝時代(1351~1767年)」までさかのぼって、存在していた23種類の猫たちの詩を集めたもので、猫のイラストや説明が記されました。
その詩集の中で、17種の縁起の良い猫の中に描かれていたのが「シャム猫(サイアミーズ)」と考えられています。
他にもその詩集の中には「コラット」や「バーミーズ」も記されており、正確な年代は不明ですが、これらの品種と合わせてタイに古くからいた品種と考えられており、タイに伝わる迷信や伝説にもよく登場しています。
ちなみにこの詩集に描かれていた猫23種類のうち現存するのは5種のみで、他の種類は絶滅したと考えられています。
1800年代からの歴史
明確な記録が残っているのは1800年の後半からです。
1878年 アメリカ大統領に贈られる
高貴な家系のみ飼育が許されていた門外不出の猫でしたが、1878年にタイの首都バンコクに赴任していたアメリカ領事から、当時のアメリカの大統領「ラザフォード・バーチャード・ヘイズ(1822年~1893年)」へ贈られた記録が残っており、アメリカにシャム猫が正式に贈られた最古の記録と考えられています。
1884年 イギリスに持ち込まれる
その後1884年には同じくバンコクに赴任していたイギリスの副領事代理「エドワード・ブレンコウ・グールド(1847年~1916年)」が帰国する際に購入した「フォー(Pho)」と「ミア(Mia)」という名前のシャム猫がイギリスに持ち込まれました。
これは妹へのプレゼントとして持ち込まれたといわれています。
1885年 キャットショーに出陳、多くの賞を受賞
イギリスに持ち込まれたシャム猫はその後キャットショーに出陳され、多くの愛猫家やブリーダーを魅了し、480のエントリーがあった中で「ベストショートヘアーキャット賞」と「ベストキャット賞」を獲得しました。
1906年 CFAに品種として登録される。
キャットショーで人気を博した「シャム猫」はヨーロッパやアジアなど世界各国に渡り繁殖が続けられました。その後1906年に世界最大級の猫の品種登録機関「CFA(The Cat Fancies Addociation)」に正式に品種として登録され、その人気が確実なものとなりました。
歴史まとめ
初めてアメリカに贈られたのが大統領宛てだったなんて、やはり高貴なお猫様でしたね。
ちなみに、日本には明治に輸入されたそうですが正確な年は分かっていません。ですが、上野動物園で飼育されていた経歴があり、珍しい猫で大切に扱われていたことが分かりますね。
タイの伝説によると、ある僧侶がシャム猫夫婦に旅に出るあいだ仏像を守る任務を与えたところ、ひと時も離れずに朝昼晩常に見張り、旅から僧侶が戻ってきた時には目が赤く、尾は永久に曲がってしまい、声もかわり、顔も黒くなっていた、という話があります。
日本にも化け猫などの伝説や怪談がありますが、仏像の警護を任されるという話は、シャム猫が重要な位置にいたと考えられますね。
シャム猫の原産国
- タイ王国
シャム猫の特徴
- シャムカラーとよばれるポイント
- 目色はサファイアブルー
- 三角の顔と細長いボディライン
シャムカラーとよばれるポイント
なんといっても最大の特徴は「顔・耳・手足・シッポ」につくポイントカラーです。これは「シャムカラー」とよばれています。
4つの公式「シャムカラー」
CFAが公式に認めた4つの色があり、色の濃度で分けられています。
- シールポイント
- チョコレートポイント
- ブルーポイント
- ライラックポイント
1が一番濃くて4になるほど薄くなりますが、どれもポイントカラーが入っています。この他にもクリームポイントなどがあります。
ポイントカラーの秘密、サイアミーズ遺伝子とは?
他にもポイントカラーが特徴的な猫の品種がありますが、シャム猫がなぜこんなにも独特なポイントカラーなのかというと「サイアミーズ遺伝子」というものがあり、この遺伝子が揃うと毛色が真っ白になります。
ですが、「サイアミーズ遺伝子」は体温が低いところではその動きが抑制されるため、毛色が白くなりません。ですので、顔や手足、耳やしっぽなど体温が低く遺伝子が働かない箇所にカラーが出るという秘密を持っています。
このサイアミーズ遺伝子は両親がともにシャム猫ではないと受け継がれないといわれていますので、純血なシャム猫のみ出る特徴と考えられています。
ちなみに生まれたばかりの「シャム猫」は真っ白で、成長するにつれてポイントカラーが体に出てきて、年を重ねるごとに色が濃くなっていく傾向があります。
目色はサファイアブルー
シャム猫は目の色が「サファイアブルー」以外は認められていないので、サファイアブルー以外の目色の場合はシャム猫とよばないそうです。
本当に宝石のようなきれいな青色でアーモンド形の目が特徴的です。
三角の顔と細長いボディライン
顔は小さく逆三角形型で、手足と体が細長いのが特徴です。
筋肉も体にバランスよくついており、スレンダーできれいなシルエットをしています。
シャム猫の性格
- 実は甘えん坊
- 心を許した人には従順
- 気分屋でちょっとわがまま
- 活発で運動好き
気品あふれる高貴な見た目でクールそうな印象をうけますが、実は飼い主には甘えん坊な性格です。
初対面の人は警戒しますが、危害を加えてこない安全な人間だと判断されると、飼い主以外の人間にも甘えてきます。
そして自分が構って欲しくない時はしっかり距離を取る猫で、わがままで少し神経質な一面があるといわれています。
行動は活発でじゃれて遊んだり、ハンティングしたり、木登りが好きといわれています。
シャム猫の動画
ここではシャム猫の動画をご紹介します。
まずは絶対正義の子猫の動画です。
個体差があると思いますが非常に活発な猫ちゃん、シャムカラーもバッチリ出ててスマートな体でとてもきれいな猫ですね。
こちらの猫ちゃんは飼い主さんにべったり、甘えん坊な性格が出ていますね。
シャム猫の体重や寿命、値段
ここではシャム猫の体重、体長、寿命、値段などをご紹介していきます。
シャム猫の体重
- オス 3kg~4kg
- メス 2kg~4kg
一般的な猫と同じくらいの体重です。
シャム猫の体長
- 60cm~80cm
一般的な猫と同じくらいの体長です。
シャム猫の寿命
- 10才~13才
一般的な猫は15才前後なので少し短いといえます。
シャム猫の値段
- ブリーダー 15万円~20万円
- ペットショップ 10万円~20万円
ポイントカラーがしっかり出ていてスタイルが良いと30万円を超えることもあるそうです。
シャム猫の飼い方
- 運動が出来る環境を整える
- 一緒に遊んであげる時間をとる
- 寒さに注意
- 鳴き声を覚悟する
運動が出来る環境を整える
運動量が多くて活発な猫なので、思い切り運動できる環境を整えてあげましょう。
木登りが好きといわれているので、キャットタワーなどで高低差を作ってあげて、上下運動もしっかりできるようにしてあげましょう。
また、猫の中では爪が鋭いといわれていますので、猫も飼い主も怪我をしないように爪切りをしっかり行うのがオススメです。
一緒に遊んであげる時間をとる
心を許した人にはべったり甘えるのが好きなので、できるだけ一緒に遊んであげる時間をとってあげましょう。
性格には個体差がありますが、家にいる時間は遊んだり撫でたりしてしっかりと構ってあげましょう。
寒さに注意
ショートヘアーで美しい毛並みですが、保温性が低く寒がりの子が多いといわれています。
特に子猫や老猫などは体調を崩す場合がありますので、防寒対策をしっかり行い、温度管理に気を配ってあげましょう。
鳴き声を覚悟する
シャム猫はよくしゃべる(鳴く)猫、といわれており、鳴く回数が一般の猫より多く、声もかなり大きいといわれています。
個体差がありますが、性格によっては集合住宅や密集した住宅街などには向いていないといわれています。
まとめ
今回は「シャム猫」様をご紹介しました。
分かりますよね、このオーラ、写真でも気品が漂うのに実際に会ったらオーラに圧倒されそうです。
長毛の猫ちゃんももっふもふで好きですが、シュッとしたショートヘアーもかわいくて良いですね。ぜひ一度、高貴なその毛を触らせていただきたいと思います。
また、飼い猫に関して悩みがある方は、「同じ悩みを抱えている」「同じことを経験した」など、飼い主同士で情報交換が出来るサイト
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動物を飼っている方は優しい方が多く、親身になって答えてくれますので、経験した生の声を聞きたい方はぜひ登録してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも猫ちゃんに有益な情報を発信していきますので、また見にきていただけると嬉しいです。
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